?B 導入経緯
本システムは、郵政省と厚生省が協力して開催した「高齢化社会における情報通信の在り方に関する調査研究会」(座長:斉藤忠夫東京大学工学部教授)の最終報告の提言を受け、高齢者のための保健・医療・福祉分野にまたがる情報通信アプリケーションの実験を行うために導入された。
?C 導入効果
特に一人暮らしの高齢者から、顔をみながら電話できるので安心感があるという評価が得られた。また、テレビ電話を利用することにより、従来の訪問サービス等についての付加価値が高まった。
訪問看護や福祉活動推進員からは、テレビ電話の導入により訪問時のサービスのフォローができるということから極めて高い評価が得られた。例えば、訪問時に告げた処方箋を実行しているかどうかの確認等が行えるようになった。
平成7年度は参加交流システムでは、陶芸教室と結んで陶芸の講座を行っていたが、アナログ式のテレビ電話で画質が悪かったため不評であった。そのため、平成8年度ではデジタル式のテレビ電話を使用し、画質が特に関係のないコンテンツとして謡曲の遠隔講習を行っている。謡曲の講習については比較的高い評価が得られているとのこと。
高齢者が端末の操作を行えるかどうかということを実験前に議論したが、テレビ電話は操作が容易であったため利用されている。高齢者でもテレビ電話の利用が可能であるとわかったことも成果の一つであると思われる。また、パソコン通信では文字の入力を通常のキーボードから行っているが、これは事前にキーボード入力の研修を行った。
?D 課題
医療機関からも画質の改善要望があげられている。現在では、画質が悪いため遠隔診療等には使用できないが、薬に関する問い合わせなど補足的に使用されている。
現在、関係施設はボランティアで運営を行っている。そのため、実験が終了してから通話料金を使用者負担にすると、関係施設の通話料金の負担などが問題になってくると思われる。現在、通話料金は20円/3分となっている。
厚生省等の現在の施策においては、既に徘徊老人のための探知機等の情報通信機器が給付の対象となってきていることから、今後、これらのテレビ電話やパソコン
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